マーケティングリサーチとは?(≒市場調査とは?)

マーケティングリサーチとは?


ここでは「マーケティングリサーチって新聞とか雑誌に時々出てくるけど、具体的にどんな事をしているの?」とか「以前から気になって興味はあったけど、なんか難しそう・・・」、「実際に実施するにはどうすればいいの?」等々あらゆる疑問を持つ方々を対象に、「マーケティングリサーチとは?」という観点から、出来るだけわかりやすくお伝えしていきたいと思います。


具体的には、


  1. 仕事でマーケティングリサーチをする部署に異動になったけど、何をする部署かよくわかっていない人
  2. 上司や先輩に「マーケティングリサーチをしっかりしておくように」と言われたけど、何から始めればよいかわからない人
  3. 第三者にマーケティングリサーチを勧められたけど、恥ずかしくてどんな事を言っているのか今さら訊けない人
  4. 新聞や雑誌等で「マーケティングリサーチ」というキーワードを見かけて、どんな事をするのか気になった人
  5. 「マーケティング」も「リサーチ」もそれぞれ言葉の意味はなんとなくわかるが、ぼんやりしたイメージしかわかない人
  6. 周りで「マーケティングリサーチ」という言葉を、色々な人が色々な意味で使っていて混乱してしまった人
  7. マーケティングリサーチに関するスキルを身に付けたいが、まずどこから理解すればよいかわからない人

等々のいずれかに該当する方々を想定しています。

「マーケティングリサーチとは?」の説明に入る前に

まず「マーケティングリサーチとは?」の説明に入る前に、どうしても皆さんに知っておいて欲しい前提条件が3つあります。

ここは大切なポイントですから、先にお伝えしたいと思います。

(1)「マーケティングリサーチ」と「市場調査」の違いについて

図1:マーケティングリサーチと市場調査の関係性イメージ図

図1:マーケティングリサーチと市場調査の関係性イメージ図結論から言うと、「マーケティングリサーチ」と「市場調査」は同じ意味と考えて問題ありません。何故なら「市場調査」は「マーケティングリサーチ」の中に含まれるからです。さらに言うと「マーティングリサーチ」は、「マーケティング」の中に含まれます。そして「マーケティング」は「企業や個人の課題解決の為の手段」の1つに含まれます。


「マーケティングリサーチと市場調査の違い」については、それこそ世の中に数あるマーケティングリサーチに関する書籍や専門家、マーケティングリサーチを専門に行っている会社によって、様々な見解や捉え方があるので(つまり同じだと考えている個人や企業もあれば、違うものとして考えている個人や企業もある)、その点は注意が必要です。ここでの話を簡単に整理すると、図1のように表す事が出来ます(図1参照)。

あえて言葉で表現すると、市場調査は「生産者から消費者に至る財やサービスの流れに関連し、起こり得る全ての事象について、企業や個人が意思決定する為、目で見る事が出来る(数値化出来る)必要な情報を色々な手段を用いて収集・記録・整理・集計・分析する事」で、マーケティングリサーチは「市場調査で得たデータに加え、目で見る事が出来ない(数値化出来ない)必要な情報を同じく色々な手段を用いて収集・記録・整理・集計・分析する事」と一般的には言われています。


重要なことは「マーケティングリサーチについて全体像を把握すること

ただし、ここでの目的は「マーケティングリサーチに関する論文を書く事」ではなく、「マーケティングリサーチについて全体像を把握する事」なので、必要以上に難しく考えなくても、図1の関係性を理解してもらえれば、十分マーケティングリサーチの全体像は理解出来るかと思います。


どうしても「マーケティングリサーチの意味を一言で言えるようにしたい!」なら・・

どうしても「マーケティングリサーチの意味を一言で言えるようにしたい!」という人は「マーケティングリサーチとは、課題解決時、意思決定する為の基礎となるデータを、調査等を通じて集め、分析する事」と覚えておけば問題ありません。


勿論言葉の持つ意味は重要ですが、それ以上に、マーケティングリサーチの「位置付け」や「考え方」、「使い方」や「実際に情報収集する方法」等々の方が重要です。あえてマーケティングリサーチと市場調査の違いについて説明させていただきましたが、結論的には、「マーケティングリサーチ」と「市場調査」は同じ意味と考えておいて問題ありません。

(2)マーケティングリサーチは「目的」ではなく課題解決の為の「手段」

2つ目の前提条件についてですが、それはマーケティングリサーチは「目的」ではなく、あくまで企業や個人が課題を解決する為の「手段」だと言う事です。


マーケティングリサーチは、課題解決へ向けた取組みやマーケティング活動の中の一部にしか過ぎない

これは非常に大切なポイントで、マーケティングリサーチは、課題解決へ向けた取組みやマーケティング活動の中の一部にしか過ぎないのに、世の中の少なくない企業が「マーケティングリサーチさえすれば万事OK!問題解決間違いなし!」と考えていて、結果として本来の目的である課題解決に至らないというケースが大変多いので、この点は本当に注意が必要です。

(3)マーケティングリサーチは、必要に応じて何度でも行う必要がある

最後3つ目の前提条件についてですが、それはマーケティングリサーチは1度すればそれで終わりではなく、必要に応じて何度でも行う必要があるという事です。これも図で示した方が理解しやすいので、次の図2をご覧下さい。

図2:課題解決までのストーリーとマーケティングリサーチが必要になる箇所

図2:課題解決までのストーリーとマーケティングリサーチが必要になる箇所

課題解決のプロセスの中で、何度もマーケティングリサーチを実施する必要がある

図2は、企業や個人が課題を解決する為の一般的なストーリーをビジュアル化したものですが、この図からも、マーケティングリサーチが、「課題解決時、意思決定する為の基礎となるデータを、調査等を通じて集め、分析する事」だとすると、その課題解決のプロセスの中で、何度もマーケティングリサーチを実施する必要がある事がお分かりいただけると思います。


いかがでしょうか?ここまで、「マーケティングリサーチとは?」という事を理解する為、その言葉の意味は勿論、その言葉を語る上での前提条件を3つお話する事で、マーケティングリサーチの位置付けや必要性、考え方等がお分かりいただけたのではないかと思います。


では前置きが少々長くなりましたが(でもとっても大切な話だったので・・・)、マーケティングリサーチの全体像がわかったところで、次のページからはマーケティングリサーチの中身や使い方について、具体例を挙げながらお話していきたいと思います。